3月から一見丸ごとお片づけに伺っているお宅があります。
12月末までに完成予定ですが、モノが多すぎて作業スペースがなく難航していいるため、片づけても片づけても日々のモノや子供達のモノがまた溢れてしまい、三歩進んで二歩下がるようなお宅です。
こういうお宅の場合、スタッフ数名である程度一気に短時間で片付けてしまう方がいいのではないかと思うのですが、クライアントさんは、時間がかかっても私と二人でコツコツ片づけ続け、自分で片付けできるようになりたいと言ってくださっているので、ゆっくりでも着実に、コツコツと、作業を進めています。
「家一軒片づけ切る」という事は、時間も労力もいる大変な事です。でも、部屋別、場所別にちょこちょこ片づけて一見すっきり整っても、かならずリバウンドしてしまいます。なぜかというと、モノは移動するから。場所別、部屋別に片づけてその場所はキレイに整っても、そこから出て行ったモノが他の部屋を汚したり、また他の部屋からそこにモノが戻れは元の鞘になりやすいんです。
大変でも、モノ別に片づけて一見丸ごと片づけてしまった方が、部屋の使い方を見直せ、今の家族みんなの生活行動や動線に合う暮らしが作れるので、片づけた後の暮らしの快適さが全く違ってきます。
このクライアントもそこを理解してくださり、理想の暮らしを叶えるために彼女のペースでコツコツとがんばってくれているので、長いおつきあいをさせていただいています。
モノ別で片付けていくと当然いろんなモノが集まっているリビングは当面片づきません。いつも目にする場所こそ早くキレイになるとうれしいのですが、リビングやキッチンといった場所は片づけ初心者さんにはなかなか難しい場所なんですね。
私はこんまりさんの片づけの順番が理にかなっていて好きなのでオススメしています。
このクライアントのお宅も、衣類が溢れかえっていたので、まずは衣類から始めました。
整理前はぎゅうぎゅうだったウォークインクローゼットですが
コツコツとモノ別に整理を進め、クローゼット以外にあった衣類の整理も進めるにつれ、
ここまで整いました♫

もう一つのクローゼットも最初はこんな状態でしたが、

同時進行で片づけて行った結果、ここまで整いました♫
他にも、寝室にあったカラーボックスや棚に積み上がった衣類たちを一緒に整理し、他の部屋にあった引き出し収納を写して一旦収納し、その後タンスを譲り受ける事ができたのでまた入れ替えることですっきり整いました♫
20年間ほとんど服を捨てたことがなかった方だったので相当の量だった分、整理するのに時間がかかりましたが、時間をかけてコツコツ取り組めばかならず片づいていきます。
レッスンのない日もご自身で取り組み続けたおかげで「来てない服がこんなにもあったことに驚き呆れた」「どうしてもモノを捨てることに抵抗があるので着てなくても手放す決心がつかないけど、残した服をこれからどんどん着ていき、似合わないモノはどんどん手放すようにしています。着てみるとわかるので、ちゃんと着て判断していきます。」
そんな風に、ご自分で気付かれて、行動に変化が現れて行っています。
この方はタイツが100足くらいあり、大半は捨てられず今もダンボールにストックとして保管してあるのですが、ご本人がどうしても捨てたくないと思っている以上、捨てることをオススメできません。広くない家なので、手放した方が心地よく暮らせることはお話ししていますが、それでも選択するのはご本人。ご本人の思いを尊重しながら、できる方法を一緒に考えて改善を図っています。もちろん、モノを多く持つと管理に手間がかかり自分が大変になること、理想の「すっきりした暮らし」とは遠くなってしまうことなど、現実もしっかりお伝えしています。
一気に生活を変えて人生が劇的に変わる人もいれば、彼女のように、段階を経て片づけできるように変わっていく人もいます。どうせ大変な思いをして片づけるなら一気に片づけた方が効果も大きくて個人的にはオススメですが、私自身も整理収納を学ぶ前は長年いろいろ試行錯誤してきたし、学んでからも二段階に分けて整えてきた身なので、段階を経て得る効果や感動も体験済み。
クライアント自身が納得し、満足できる形でお手伝いさせていただくことを大切にしています。
写真でビフォーアフターをお見せしても、その間のプロセスがどれだけ大変で大事かが伝わらないので、ブログに掲載することを戸惑う気持ちもありますが、クライアントの許可を頂きましたので、ご紹介させていただきました。
このように片づいていくにはどんなプロセスを経ているかは、講座の中で写真をお見せしながらお伝えしています。そこがとても大切なところなので、ぜひ受講いただけると嬉しいです。
こんな風に、一箇所キレイに、使いやすく整うと、うれしいですよね!また他の部屋もキレイにしようって、モチベーション上がりませんか?
ただ片づけてキレイに見せるのではなく、モノ1つ1つ手にとって見極めて、残したいモノを使いやすく収めて行った結果がすっきりキレイな収納です☆
時間はかかるけど、丁寧に取り組んだ分、理論が身につき、リバウンドもしにくくなります。
そんな片づけ法を日々お伝えしています。